看護師の一般的な職場といえば入院施設がある病院やクリニックでしょう。医療現場は24時間365日休みなく稼働しているためシフトも不規則になりがちです。日勤や夜勤、当直などをローテーションで担当するため、決まった曜日に休日を取ることはできません。ただし入院施設がない病院は、多少の残業はあるものの診療時間や休診日が固定されていますし、夜勤もないためプライベートのスケジュールも立てやすくなります。ライフスタイルや今後のキャリアを考えて自分に合うほうを選ぶといいでしょう。
一口に病院といってもさまざまな診療科があり、救急外来や手術なども行っている規模の大きな病院もあれば、個人で経営している外来中心のクリニックもあります。規模の大きな病院は看護師が活躍できるフィールドも幅広く用意されており、看護師の人数も多いのが特徴です。希望すれば配置換えも可能なため、看護師として多くの経験を積みたい人におすすめです。一方、規模の小さなクリニックは小児科や眼科など専門科が決まっているため、働きたい診療科が決まっている人に向いているでしょう。
病院の設立母体は「国」「公的」「私的」の3つにわかれており、それぞれ担う役割が異なります。国立病院は規模が大きい病院がほとんどで地域のモデルとして最先端医療を担っています。公的病院とは都道府県や日赤、国民健康保険組合などが開設した病院のことで、地域医療の中心として一般的な治療から高度医療まで幅広く手がけています。私的病院とは学校法人や医療法人、地域の住民の基金によって設立された民間病院のことです。全病院数の中で最も多く、創始者の理念に基づいた医療を提供しています。
訪問看護ステーションとは自宅でも安心して療養生活が送れるように訪問看護師などが適切な看護サービスを提供し、利用者の心身の機能回復を支援する施設です。看護師の主な仕事は主治医の指示に基づいてインシュリン注射や点滴などの医療処置を行ったり、利用者の健康状態を確認したりすることです。
訪問看護は利用者に向き合った看護をしたい人やさまざまな経験を積みたい人におすすめです。
検診センターも看護師の職場のひとつです。看護師の主な仕事は、健診センターを訪れる人の検診の介助や外来業務などです。勤務先によっては、企業や学校に出向いて巡回健診を行う場合もありますが、基本的にルーティンワークが中心となります。
献血ルームとは輸血を必要としている患者さんを救うために、健康な人が自らの血液を無償で提供する献血を行う場所のことです。看護師の主な仕事は採血ですが、献血者はボランティアで血液を提供しているため、接する時は不快な思いをさせないように言葉遣いや態度に注意しなければなりません。勤務は日勤のみで、仕事とプライベートを両立させたい人におすすめです。
求人はさまざまな方法で探せますが、多くの看護師が実際に利用しているのは「ハローワーク」「eナースセンター」「求人検索エンジン・求人サイト」「転職エージェント」の4つです。それぞれの特徴やメリットを詳しく説明します。
求人はどうやって探す?の続きはコチラ学生のように勉強時間を確保しにくい社会人の場合、受験科目数が少ない社会人入試を受けることも可能です。難易度は高くなりますが学力よりも面接や小論文が重視されるため、不利な状況の社会人も受けやすいでしょう。
社会人が看護学校を受験するには?の続きはコチラ社会人から看護師を目指す場合もまずは看護学校に入学し必要な知識と技術を学ばなければなりません。しかし、社会人は学生に比べて時間が限られています。勉強時間を確保できるように時間の使い方を工夫しなければなりません。
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