社会人から看護師にキャリアチェンジ!

社会人を支援する制度もある

支援制度についても知っておこう

支援制度についても知っておこう

社会人から看護師になるのは珍しくない

厚生労働省の調査によると、平成29年度に看護学校へ入学した40歳以上の人は10年前に比べて約3倍に増加していることがわかりました。看護師になる社会人が増加した理由はいろいろ考えられますが、政府が社会人経験者の看護師育成を後押ししていることもひとつの要因です。

政府の取り組み

日本は超高齢化社会を迎えています。高齢者は若年層に比べて病気を発症するリスクが高く、それに対応できる看護師もさまざまな場所で求められています。しかし、看護師そのものが不足しているため、政府は看護師を増員するためにナースセンターとハローワークの連携強化をはじめ、さまざまな取り組みを行い看護師育成に力を入れることにしました。その結果、試験科目を一般試験より少なくしたり、社会人入試を実施したりといった社会人でも挑戦しやすいような環境が整えられ、働きながらでも安心して看護師の資格が取得できるようになったのです。

費用は?

気になるのは授業料でしょう。費用は各学校によって異なりますが、少しでも経済的な負担を軽減できるように、各医療機関や自治体では給付金や奨学金などの支援制度を設けています。
利用できる給付金や奨学金は主に「日本学生支援機構による奨学金」「都道府県や市町村による奨学金」「各医療機関による奨学金」の3つです。「日本学生支援機構による奨学金」は看護学生以外も利用できる奨学金制度です。間口が広いため利用しやすい反面、学力審査などもありそれを突破しなければ奨学金を受け取ることはできません。「都道府県や市町村による奨学金」は看護学生のみを対象とした奨学金制度です。卒業後に指定された地区で一定期間働くと返済が免除されます。「各医療機関による奨学金」も看護学生を対象とし、卒業後に指定された医療機関で働くことで返済が免除される奨学金制度です。
これら3つの奨学金制度は貸与額や利子が異なります。それぞれの特徴やメリット、デメリットを比較しながら自分に合ったものを選ぶようにしましょう。
また、社会人経験が長い場合は上記の奨学金制度以外に「教育訓練支援給付金」も利用できます。この給付金は、45歳未満で退職後1年以内に学校の授業を受ける人を対象とした給付金です。

働きながら資格取得を目指す人におすすめ

社会人として働きながら取得できる資格はいろいろありますが、看護師ほど支援が手厚い資格はないでしょう。需要も高まり続けており、将来性も期待できる仕事です。医療関係の仕事に興味があるなら、看護師として新たな一歩を踏み出すことを検討してみてはいかがでしょうか。

社会人から看護師を目指す人へ