小論文の出題形式は大きくわけて3つあります。出題されたテーマについて自分の意見をまとめる「課題作文型」、提示された課題文を読んで自分の考えをまとめる「課題文読解型」、テーマに基づいたアンケート結果やグラフを分析して自分の考えをまとめる「資料分析型」です。
最も一般的なのは課題作文型です。過去問を見て出題されやすそうなテーマや時事ニュースをチェックしておきましょう。課題文読解型は例題を読み、そのポイントをおさえて自分の考えをまとめるものです。読解力が必要なため普段から本や新聞を読み、活字に慣れておくといいでしょう。資料分析型は資料を読み取る能力や傾向・推移を分析する能力が必要です。
小論文は幅広いテーマの中から出題されるため対策が立てにくいのですが、「出題されやすい傾向」というものがあります。それをおさえておくと対策も立てやすくなります。出題されやすいのは主に5つのテーマです。
まずは「看護・医療系」です。看護学校の入試で出される小論文のテーマなので出題頻度も高めです。看護師に必要な資質や理想の看護師像、医療に関わる人間として重視すべきことは何か、など自分の考えを問うものや看護師としての知識が必要なものまで多岐に渡っています。
2つ目は「自分自身について」です。看護師を目指したきっかけ、今までで一番努力したことや後悔したこと、自分の長所や短所など実体験を踏まえて解答するものが多くなっています。
3つ目は「時事問題」です。看護師と高齢化社会のつながりについて、環境問題、介護とバリアフリーについて、気になる医療問題についてなど社会問題やマナーが問われます。
4つ目は「他者との関係」です。円滑な人間関係を構築するにはどうすればいいのか、SNSでコミュニケーションを取ることについてどう思うか、などコミュニケーションに重きを置いています。
5つ目は「抽象的な概念について」です。やさしさとは何か、努力する意味について、心を豊かにするにはどうすればいいのか、といったように哲学的な内容になっています。
小論文の書き方は「起」「承」「転」「結」でまとめる方法と「序論」「本論」「結論」でまとめる方法の2通りあります。どちらの書き方でも問題ありませんが、書きやすいのは「序論」「本論」「結論」でまとめる方法です。序論ではテーマについての自分の考えを、本論ではそう考える理由を、結論では全体のまとめと今後の志を述べるといいでしょう。自分の考えを序論・本論・結論にわけて書くことで内容を脱線することなく要点を押さえた文章にまとめることができます。
ただし、文字数が多いと熱意が伝わりやすいのではないかと長く書く人もいますが、それはおすすめしません。最低文字数はおさえなければなりませんが、文字数の多さが評価につがなるわけではないからです。短い文章で簡潔に伝えることを心がけましょう。
求人はさまざまな方法で探せますが、多くの看護師が実際に利用しているのは「ハローワーク」「eナースセンター」「求人検索エンジン・求人サイト」「転職エージェント」の4つです。それぞれの特徴やメリットを詳しく説明します。
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