看護師は専門の知識や技術が必要なため、まずは看護学校で学ばなければなりません。看護学校に入学するために条件などは決められていないので、看護師を目指して医療とはまったく別の分野から看護学校に入学する人も少なくないのです。その場合は仕事を続けながら、もしくは一旦退職してから看護学校に入学することになりますが、未経験であることをカバーするために医療の現場で看護助手として実際に働きながら看護学校に通って看護師の資格の取得を目指すことも可能です。
まずは准看護師の資格を取得し、現場で経験を積みながら看護師の資格取得を目指すルートです。准看護学校に2年間通って准看護師の資格を取得した後、看護学校に通って看護師の資格を取得する、というものです。仕事を続けながら資格取得を目指す場合は、半日准看護師として出勤して半日通学する、という組み合わせになります。通学期間は長くなってしまいますが、現場での経験を積みながら勉強でき、なおかつ収入も得られるとあってこのルートを選ぶ人も多いようです。就学支援を行っている医療機関もあるため、経済的な負担や時間的な負担を軽減できる魅力的な方法だといえるでしょう。ただし医療機関によって支援の条件が異なります。就学支援を希望するなら事前にきちんと確認しておきましょう。
もし現在の職場で働きながら看護師の資格を取得する場合は、看護学校の夜間コースで3年間学ぶルートが最適でしょう。看護学校には昼間コースと夜間コースがあり、それぞれ朝から夕方まで、夕方から夜までが授業時間です。夜間コースなら就業後に授業に参加できるため、仕事を続けながら看護師の資格取得を目指すことが可能です。ただし、実習は朝から夕方まで行われるため、夜間コースでも朝から実習場所に通うことになります。その時は休みを取らなければなりません。
仕事と学業を両立させるのは決して簡単なことではありません。特に社会人としての経験が長い30代や40代は勉強する環境からしばらく離れているため、勉強をゼロからはじめることになります。看護学校の入試を乗り越えるためには相当勉強しなければなりませんし、入学してからも未経験の分野を学ぶことになるため、勉強時間の確保など工夫が必要です。
まずは勉強計画を立てましょう。具体的な学習プランを教科別に1日・1週間・1か月ごとにスケジュールを組みます。教科別といってもすべての分野ではありません。出題傾向を見ながら、現在の自分に必要なところを効率的に勉強していくといいでしょう。ただでさえ社会人は時間が限られています。通勤時間や休憩時間などの隙間時間も活用しましょう。
求人はさまざまな方法で探せますが、多くの看護師が実際に利用しているのは「ハローワーク」「eナースセンター」「求人検索エンジン・求人サイト」「転職エージェント」の4つです。それぞれの特徴やメリットを詳しく説明します。
求人はどうやって探す?の続きはコチラ学生のように勉強時間を確保しにくい社会人の場合、受験科目数が少ない社会人入試を受けることも可能です。難易度は高くなりますが学力よりも面接や小論文が重視されるため、不利な状況の社会人も受けやすいでしょう。
社会人が看護学校を受験するには?の続きはコチラ社会人から看護師を目指す場合もまずは看護学校に入学し必要な知識と技術を学ばなければなりません。しかし、社会人は学生に比べて時間が限られています。勉強時間を確保できるように時間の使い方を工夫しなければなりません。
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